初めまして。伊賀大晃です!


天樹征丸日記』の読者のみなさん、はじめまして。
週刊少年マガジンで、『エリアの騎士』を連載しています、伊賀と申します。
日本のサッカーを漫画の力で少しでも強くしていけたら、という思いを込めて、連載を開始したのが今年の五月でした。僕の原作を気に入ってコンビを組んでくれた漫画家の月山さんとの打ち合わせは、すごく楽しくて新しい刺激が一杯です。
エリアの騎士』では、ストライカーを主人公に選びました。
日本のサッカーにおいて、一番、登場が待たれているのが、ゴール嗅覚と有無を言わさぬ得点能力をもったストライカーです。それをこの漫画では「ペナルティエリアで果敢にゴールを奪う戦闘種族」という意味をこめて、『エリアの騎士』と呼んでいます。
主人公・逢沢駆は、ある事件を通して『騎士』を目指すことを誓い、先々週発売の号から、中学サッカーにおける公式戦初出場となる試合を戦っています。
まだ作品の全体構想からすると、ほんのプロローグにすぎない中学サッカーですが、幸い、読者のみなさんの熱い支持をいただき、人気はこの段階では予想もしなかったほとに絶好調です。本当にありがとうございます。
この漫画のために、私は最近サッカーボールをよく蹴っています。
実は今日も子供たちのサッカーに混ぜてもらって、試合に参加しました。
いやー、疲れました。
子供たち相手でもこんなに大変なんですから、プロの試合で90分走る選手の力というのは、本当にすごいと思います。
テレビで試合を見ていると、ちょっとした失敗を「あ〜、ヘタクソ」などとつい罵ってしまいますよね。
まあ向こうはプロで観客を楽しませるためにお金をもらってプレーしているわけで、多少の文句は許されるにしても、あまりこっぴどく叩いたりするのは止めましょうね。
ましてやインターネットの掲示板やブログなどで中傷したり、笑い物にしたりは、人間としてどうかと思います。
そういう人には、自分でちょっとピッチに立ってボールを追いかけたりシュートを打ったりしてみてほしいです。
公式ボールのなんと重いことか。
30メートル先のゴールマウスの、なんと小さく見えることか。
たった10分でもボールを取り合って走ることの、なんとシンドイことか。
リフティングだって、ド素人なら10回落とさずに続けるだけでも、けっこう大変ですよ。
サッカーファンのみなさん、僕たち素人からすれば神業に近い体力と技術を駆使して頑張ってる選手たちに敬意を払って、試合を心から楽しみましょう!

さて漫画のほうは、これからますます面白くなっていきます。そのつもりでガンバリます。
中学の話はもう少し続きますが、本編はやっぱり高校サッカーです。
高校では新しい仲間もできます。
もちろん、『騎士』を目指す駆にとってなくてはならない『王様』も……。
これからも『エリアの騎士』を応援してください!

コミックス第1巻は8月17日に発売になります。
そちらのほうも、ぜひ!
まだ雑誌で読まれていない読者の方にも、読んでいただきたいです。
では、合併号明けのマガジン誌上で、またお会いしましょう!
伊賀大晃でした!

エリアの騎士(1) (講談社コミックス)

エリアの騎士(1) (講談社コミックス)