女性自身の小説連載


週刊誌の小説連載というのは初めての経験です。
けっこう楽しんで書いています。
最初が全三回の短編、二話目はたぶん六回になると思います。
漫画の仕事で忙しくなる前にメドをつけておかないといけないので、今ちょっと大変です。
来週からは『金田一少年』の新作の打ち合わせもスタートするし、あまりシンドくなる前に、この女性自身の連載と幻冬舎パピルスの『ビット・トレーダー』はメドをつけておかないとなぁ。
ま、いざとなったら、なんとかなるでしょ、がモットーなんですが(笑)。


ところで、こないだちらっと触れた、私がこの仕事をはじめたきっかけについて。
『形』をまず整えようとして、音楽はけっきょくうまくいかなかったわけですが、ストーリーテラーとしての私は、まさに『形』から入って今にいたっているんですよ。
あまり詳しいことは、ここでは触れませんが、甘い考えから失敗を重ね人生の岐路に立たされていた時の話です。
「あ〜、これからどうするかなぁ……」
と、呆然となりながらお茶の水の駅近くをフラフラ歩いていた私は、なんとなく立ち寄った書店でなんとなく立ち読みした本の巻末に、ある小説新人賞募集の告知を見つけました。
すると何を思ったか私は、
「よし、なにもせずにブラブラしていても、それこそなにも始まらない。だったらいっそ、この新人賞を目指して小説を書いてみよう」
などと唐突な決意をして、隣の文房具屋で400枚もの原稿用紙と書きやすそうなシャープペンと、大きめの消しゴムを買って帰り、その日からカリカリと小説なるものを書き始めたのでした。
今思えば、なんと行き当たりばったりな思いつきでしょう(笑)。
でも結局、締め切りまでの一カ月ちょっとでなんとか350枚ほどの原稿を書き上げ、無謀にも目標とさだめた新人賞に応募して、みごとに……落選したわけです(笑)。
でも、あの日あの時、思いつきで原稿用紙を買って帰らなかったら、今の私はなかったかもしれません。
いえ、きっとなかったでしょう。
なぜなら、あの原稿を書き上げたことをきっかけにして、私は物を書く面白さに目覚めてしまったのですから。
数年後、めまぐるしい仕事の合間に書いた短編で私は、とある小説新人賞をいただくことになります。
そしてそこからまた数年後、長編第一作としてあの『オペラ座館・新たなる殺人』を書くことになるのでした。

いかがですか。
みなさんも、まず『形』から入ってみませんか……と前回と矛盾したことを言ってみたり(笑)。
でもね、私の経験から言わせてもらえば、人生を変えるのはやっぱり、『チャレンジ精神』です。
それだけは、間違いないと思います。


さて、私、天樹征丸には関係ない話ですが(苦笑)、8月17日に、週刊マガジンでなにやらたいそう人気のあるらしい、サッカー漫画、『エリアの騎士』の単行本1巻が発売になったそうです。

我らが『金田一少年』生涯担当編集のトマちゃんが担当みたいなので、ここで宣伝しておきます(笑)。


アマゾンではもう、今月半ば発売予定の2巻の予約もできるようです。

エリアの騎士(1) (講談社コミックス)

エリアの騎士(1) (講談社コミックス)

エリアの騎士(2) (講談社コミックス)

エリアの騎士(2) (講談社コミックス)


サイコバスターズ(1) (講談社コミックス)

サイコバスターズ(1) (講談社コミックス)

↑小説『サイコバスターズ』の漫画版



★謎のリンク↓

http://www16.ocn.ne.jp/~kaya/

週刊少年マガジンで『エリアの騎士』を連載している月山可也さんのサイトです)

http://d.hatena.ne.jp/agitadashi/

週刊モーニングで『神の雫』を連載中の、亜樹直さんのブログです)

http://d.hatena.ne.jp/sijimi217/

週刊少年マガジンで『Get Backers 〜奪還屋〜』を連載中の
綾峰欄人さんのブログです)



★特報★
ウェブで発表した『ゲンジ物語』をもとに大幅改稿し、
エピローグを書き足したサイコミステリ小説、
『東京ゲンジ物語』が発売中です!
とりあえず、出足は好調のようで、ホッとしています。
連作短編ですが、まとまって一つの長編小説にもなっています。
実験的なことをいろいろとやった作品で、いわゆる本格推理ではありません。
主人公『ゲンジ』の視点から描くことで、微妙な伏線を張っていく書き方は、叙述ミステリに近いでしょうか。
いや、ミステリというよりホラー色が濃いかな。
携帯で読んでもらえるように書いたので、文章は短く簡潔です。
また、情景描写はなるべく省きました。
私にとってはまさに、実験小説です。
ストーリーと映像的なシーン描写とキャラクター、そして意外性と幻想性を楽しんでください。

読まれた方は、ぜひメールで感想をいただきたいです。


↓ こんな表紙です。
イラストは多重人格探偵サイコ』の田島昭宇先生の力作。この表紙には、ちょっとした仕掛けがあります。書店で手にとっていただくとわかるはずです。



内容については、こちらをごらんください。講談社のホームページです。
書籍カテゴリのトップに載せてもらってます ( 感謝!)

http://shop.kodansha.jp/bc/books/topics/genji/

朝日新聞のサイトに記事が載りました!

http://book.asahi.com/trendwatch/TKY200607070245.html


もちろんAmazonでも発売中!こちらから、送料無料で買えます!

東京ゲンジ物語

東京ゲンジ物語

デザイナーの坂野さんのHPはこちら↓
           http://www.welle.jp/


★テレビドラマ化! 『探偵学園Q』のコミックスはこちらからどうぞ!
↓最終巻です!

探偵学園Q(22)<完> (講談社コミックス)

探偵学園Q(22)<完> (講談社コミックス)

↓こちらは1巻。まずはこれから!

探偵学園Q(1) (講談社コミックス)

探偵学園Q(1) (講談社コミックス)


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でも、ぜったいに読んでいます。それはお約束できます。

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